「ナルコバ隆盛の四原因」(2016年08月26日)

2016年2月6日付けコンパス紙への投書"Empat Alasan Narkoba Marak"から
拝啓、編集部殿。逮捕者が増えれば増えるほど、ナルコバの流通も増大しています。ナル
コバ流通を阻止するミッションを背負っている国家麻薬庁と国家警察はそんな状況に直面
しているのです。わたしが見るところ、ナルコバ隆盛の原因は四つあるようです。

まず、逮捕されたナルコバ流通者のニュースには、ナルコバ重量と金額の情報がいつも添
えられます。1月26日の最新ニュースでは、中部ジャワ州ジュパラで国家麻薬庁と警察
が8人を逮捕し、中国から密輸入されたナルコバ100kg金額3千億ルピア相当を押収
したとTV・ラジオ・印刷メディアが報じていました。そのファンタスティックな金額は、
精神の頑健でない人間をこのハラムなビジネスに飛び込ませようと常に誘惑し続けるので
す。給料がかつかつの不良刑務所看守や運に恵まれない各地に住む市民がこの大儲けでき
る商売に関わろうとするのも当然でしょう。
ナルコバに公式価格はありません。どうして3百万ルピアとか6百万ルピアといった金額
にしないのでしょうか?

次に、覆面です。現行犯逮捕されたナルコバの輸入者・流通者・使用者たちのアイデンテ
ィティを隠す必要はないにも関わらず、記者発表など公共の場に引き出されるとき、犯人
たちはみんな覆面をつけています。現行犯逮捕された野蛮人たちが、どうして推定無罪原
理を適用され、礼節を尽くして取り扱われるのでしょうか?

三つめ、証言。テレビ局が制作するナルコバ常習者の実態ルポ番組(一般にアーチストが
主人公)はたいてい犯罪捜査ドラマ仕立てで作られます。しかしテレビ局はこの種の番組
もレーティングアップに貢献させようと考えていて、視聴者に懲罰効果を与えて同じ道を
たどることを戒めるべきこの機会も、お楽しみ要素を盛り込んだ教育性からほど遠い仕上
がりになっています。主人公たちはあまり後悔の念を示さないどころか、反対に自慢を示
す傾向が感じられます。

四つめ、リハビリ。ボゴール県リドのリハビリセンターは、法の網から逃れるための新た
な避難港になっています。リハビリプロセスを終えたナルコバ常習者はほとんど全員が、
再び常習者に戻っていると報道されています。つまり政府は、もっと適切な新しい方法を
開発しなければならないのです。リハビリセンターから戻ったナルコバ経験者の生活環境
を変えることを含めて。[ ブカシ在住、ズルキフリ ]