「深夜の賊を討ち果たす」(2016年11月28日)

深夜に家の中に忍び込んだ賊をその家の主人が討ち取ったが、主人も重傷を負い、病院で
生死の境をさまよっている。

16年11月22日23時半ごろ、リアウ州カンパル県バンキナン郡ラボイジャヤ村の自
宅で眠っていたシャムシオノさん39歳を妻のスリワティさん39歳が起こした。台所で
変な物音がすると言う。シャムシオノさんは警戒しながら物音の根源を突き止めるために
台所へ向かった。

そしてかれは、まだ若い男がひとり台所で盗人稼ぎをしている現場を目撃したのだ。賊と
シャムシオノさんは同時に相手につかみかかって行った。だが、賊の手にはナイフが握ら
れている。シャムシオノさんは徒手空拳だ。

台所から激しく暴れる音が聞こえて来たから、スリワティさんも台所へ向かった。すると
夫も賊も血まみれになりながら格闘している。夫に加勢しなければ、と思ったスリワティ
さんは、これも徒手空拳で賊の後ろから殴り掛かったが、賊は少しもダメージを受けず、
反対にスリワティさんの髪の毛をつかんで引きずり、かの女の身体に向けてナイフを横に
はらった。スリワティさんは左腕に鋭い痛みを感じた。ほどなく左腕から血がしたたり落
ちて来た。かの女は台所をあとにすると、家の表に出て、「強盗!強盗!助けて!」と叫
んだ。

隣人たちが続々と集まって来た。事情を聞いた隣人がすぐに家の中に入る。だがそのとき
には、台所の格闘は終わっていた。隣人が目にしたのは、床の上に血まみれで横たわって
いるふたつの身体。シャムシオノさんは左胸を刺されている。一方の賊は腹部に大きな傷
を負い、瀕死の状態になっていた。

すぐに警察と救急車を呼ぶ。警察が到着したとき、賊はすでにこと切れていた。警察が賊
のポケットを調べると、KTPが出て来た。KTPにはカンパル県タプンヒリル郡キジャ
ンマッムル村住民のザエナル24歳とある。警察はザエナルの家族を呼んで遺体の確認を
させ、間違いなくそれがザエナル本人であるとの証言を得た。シャムシオノさんは病院で
救急治療の真っただ中にある。