「トラジャに新観光スポット」(2017年01月11日) 南スラウェシ州タナトラジャに新たな観光スポットが加わった。北トラジャ県ロライ高原 (dataran tinggi Lolai)がそれ。ロライを訪れる観光客は毎日1千人を超え、おかげでラ ンテパオのホテルや飲食店は大忙しのありさま。ホテルや店は人間であふれ、街中の道路 は渋滞を起こすようになった。 人気の焦点は、毎朝午前6時から9時ごろまでの間、高原が濃い霧に包まれ、山や谷の眺 望がミルク色のもやの中に溶け込んでしまうという、インドネシア人にとっても相当に珍 しい異次元の体験。 いきなり激増した観光客は、未整備のインフラに歯がゆい思いを免れない。ロライ高原に 向かう狭く曲がりくねった道で観光客を運ぶ車両が渋滞を引き起こす。二輪車オジェッで も大したちがいはない。 トンコナンレンペ近くやトトンビ部落など、大自然を背景にして濃い霧が移動するのを見 物するための好地点は、大量の観光客で埋め尽くされる。地元民は他の場所を整備して観 光客を分散させようと、その準備に大わらわだ。 この突然の観光地化で地元民のビジネス意欲は大いに刺激され、テントレンタル、食事ワ ルン、民宿、土産物の販売など、さまざまな副業を行う者が増えた。自宅を民宿に使って いる家は、5〜8人収容の部屋ひとつが一泊20〜30万ルピアという料金だ。ガゼボを 建てて一泊30万ルピアを取る家もある。テントレンタルの場合は一泊10万ルピアとの こと。