「また各地でイミグレ法規違反中国人続出」(2017年01月24日)

ブカシ県セランバル郡セランチバルサ通りにあるへーベルブロック製造工場PTバタワン
インドネシアは2013年に事業許認可を得ないまま操業していた容疑で警察の捜査を受
けている。さまざまな非合法活動に満ちていると見られるこの会社は、どうやら何らかの
謀略のための受け皿の役割を持たされているのかもしれない。

2017年1月上旬、ブカシ二級イミグレーション事務所はバタワンインドネシアで働い
ている中国人9人をイミグレーション法規違反容疑で捕らえた。9人は製造工程の中で現
場作業を行っていたが、その中には観光ビザフリー入国した者もあればKITASを持っ
ている者もあった。KITASには取締役や監査役という職名が記されているというのに、
本人は製造作業に従事していた。

イミグレーション事務所の調べによれば、そのKITAS保有者の就労ビザはエージェン
トが架空のスポンサーを使ってブカシでない地区のイミグレーションで手続きを行ったも
のであり、それだけで既に違反行為は明白なだけでなく、更に就労許可を得た職種と異な
る肉体労働を行っていたことから、二重の違反を犯している、とのこと。

この9人は全員が国外追放処分を与えられ、入国禁止リストに名前が載せられた。6人が
先にスカルノハッタ空港から追放されたが、航空券代金は6人のうちのひとりが支払った
そうだ。残る3人は空席がまだ得られないため、少し遅れて追放されることになりそう。


一方、南スマトラ州パレンバン一級イミグレーション事務所は1月18日、ムシバニュア
シン県バユンルンチル郡の火力発電所で現場作業を行っていた10人の外国人を逮捕した。
逮捕された中国人9人インド人1人は在住許可と就労許可を示す公式書類に関して正当性
合法性が認められないために、係官に逮捕されている。

パレンバンイミグレーション事務所長の説明によれば、10人中の3人はKITASの期
限が切れており、もう3人は南スマトラ州外で発行されたKITASを持ち、あとのふた
りは観光ビザでの入国、残る二人はパスポートを所持していない。


中部ジャワ州スマランでは、市内グヌッ郡のべニア工場で働いていた中国人ふたりとマレ
ーシア人ひとりが、その在住と就労活動の法的根拠を示す書類を提示できないために逮捕
されている。3人はその工場内に三ヵ月前から居住して、製造活動を行っていた。工場周
辺の居住者はその工場がしばらく前から操業を停止していたと話しているが、3人はその
工場に技術者として雇用されたと述べている。