「受難の子供たち」(2017年03月29日)

中部ジャワ州カランアニャルで29歳の男が2003年以来、8〜10歳の少年16人を
性的に玩弄していたことから、警察が男を逮捕した。この3月に男に犯された8歳の少年
がその事件を学校の担任教員に話し、教員は事件を少年の親に伝え、親が警察に訴えたこ
とでカランアニャル郡トゥガルグデに住む犯人の男が逮捕されている。

警察の取調べに対して男は、その少年だけでなく、2003年以来15人の他の少年たち
を犯していたことを認めている。15人の少年たちは、自分が受けた性暴行についてぴっ
たりと口を閉ざしていたようだ。


一方、西ジャワ州ブカシ市北ブカシ郡トゥルッブチュンのブラッカスリ部落に住む職業高
校11年生の少女16歳が、実の叔父56歳とその22歳の息子(実のいとこ)に6年間
レープされ続けていたことが判明した。

この少女は6歳のとき、ボゴールに住む実の両親がその叔父に預けて養育を依頼したため、
叔父の一家と一緒に住んでいたが、叔父の妻がその家を出て別の場所に住むようになった
ため、少女は餓狼の群れに投げ込まれたウサギのようになってしまったようだ。

その叔父が初めて少女を犯したのは2010年のことで、少女は当時小学5年生だった。
少女の抵抗を抑え込むために叔父は、レープのたびに何度も少女の顔を平手打ちした。叔
父の息子がいとこをレイプするようになったのは3年前からで、少女は中学8年生になっ
ていた。叔父もその息子も互いにその少女に対する性暴行を関知していなかったようだが、
少女の抵抗を弱めるために暴力を振るう手口は同じだったらしい。

少女は自分の保護者であるふたりの男からの暴力を怖れて自分が受けている性暴力の被害
に口を閉ざしていたが、ついに勇気を振るって被害を訴えた。それを知った加害者のふた
りは自宅から逃走して北ジャカルタ市チリンチンに隠れていたものの、警察の追跡から逃
れることはできなかった。

この事件に関して児童保護国家コミッションのコミッショナーは、人倫の道を踏み外した
きわめて悪辣な行為であり、犯人は去勢措置を与えられてしかるべきであるとコメントし
ている。


西ジャワ州ガルッ県では、同県チラウ住民の13歳の少年が、昼間に母親と一緒にタシッ
マラヤ県の親族の家に向かっているときに誘拐された。誘拐したのは60歳の男、31歳
の女、27歳の男の三人で、かれらはパプアに売り払うために少年を誘拐し、その時期が
来るまでタシッマラヤの街中で物乞いプガメンの仕事をさせていた。警察は誘拐されてか
ら26日目に少年を発見して保護し、誘拐者の三人を逮捕した。


中部ジャワ州警察は、未成年者をリクルートしてストリップダンサー・カラオケホステス
・マッサージパーラーなどのセックスサービスを行わせていたシンジケートを検挙した。
保護された未成年女性は10人に上っている。