「パソコン等の機内持ち込み禁止は嘘」(2017年04月10日) ノートパソコンや電子機器の旅客機キャビンへの持ち込み禁止がいくつかの国で特定フラ イトに対して開始されたことから、インドネシアでもさっそく「運輸省がラップトップや 携帯電話機の機内持ち込みを禁止した」というホウクスがソーシャルメディアに流れた。 サムスンギャラクシーノート7の禁止が先例となっているため、ホウクスを信じるひとも 出ようというものだ。ギャラクシーノート7については、インドネシア国内線各社の対応 はまちまちであり、機内での使用と充電が禁止というところもあれば、機内持ち込みも委 託貨物も受け付けませんというところもある。 ともあれ、上のホウクスを否定する回状を運輸省空運総局航空安全局長が全空運関係者に 回し、乗客は従来通りラップトップや携帯電話機を機内キャビンに持ち込むことができる ことを再確認した。またこの件に関して根拠のないホウクスをインターネットに流す者は 厳罰に処するという声明も出している。 但し機内持ち込みは空港で行われる安全検査を通過することが条件となる。乗客はノート パソコンや電子機器を検査員に示し、X線透視を受けてからパソコンや機器をオンにして プログラムのいくつかを動かさなければならない。だから電池には少なくともその検査を 済ませるだけの充電がなされていなければならず、もしも電池が使えなければ検査員はそ のパソコンや電子機器の集中チェックを行うことになる。 その安全検査は空港当局が実施するが、航空安全局長は空港管理者に対して、もしもラッ プトップや電子機器の安全検査に漏れがあって事故に至った場合、検査員と管理職は責任 を取ってもらうことになると警告している。 離着陸時の携帯電話やインターネット使用禁止があまり守られておらず、乗客が機内に持 ち込む手荷物についても国際規準よりも緩い対応になっているインドネシアの国内線にも、 じわじわとグローバルスタンダードが浸透しつつあるようだ。