「警察署襲撃が続く」(2017年04月18日) 17年4月10日朝の東ジャワ州トゥバンで起こったジャマアアンサルッダウラ(JAD) メンバーの警察襲撃事件に続いて、11日午前10時10分ごろに中部ジャワ州バニュマ ス警察署をオートバイに乗ったひとりの男が襲撃した。 バニュマス署ではそのとき記者発表が予定されていたため、報道関係者が多数署の構内に 集まってきており、外部者が入って来ることに対する警戒意識はほとんどなかったようだ。 そのとき、オートバイに乗ったひとりの男が高速で構内に突入して来ると、警察署員のひ とりに体当たりした。署員もオートバイも地面に横転する。 襲撃者は起き上がると、持って来た長剣を抜いて署員に斬りかかった。即座に別の署員が 同僚の危機を救おうとする。襲撃者は「タグ―ッ、タグ―ッ」と叫びながら長剣を振るう。 「タグ―ッ」というアラビア語は反逆や叛乱を意味している。 その襲撃で署員のふたりが怪我をしたが、重傷には至っていない。襲撃者はすぐに取り押 さえられて署内に連行された。 この襲撃が前日のトゥバンの事件と同期しているのか、それともテロ組織とは無関係の凶 行なのか、動機等の糾明はまだ終わっていないものの、警察側は無関係とは考えにくいと の姿勢を執っている。全国の現場警官に対して国家警察長官は、いつ襲撃されるかわから ない事態になってきているので、警戒レベルを高めて業務を遂行せよとの指示を与えてい る。また州警察の中には、交通警官は常に防弾チョッキを着用せよとの指令を出している ところもある。