「不法駐車が交通渋滞の原因」(2017年05月10日)

首都ジャカルタの交通渋滞は自動車台数と道路面積の比率の問題が核心であるとはいえ、
法規不服従という人間問題もそこに影響をおよぼしている。不法路上駐車が交通渋滞を煽
っているのも事実だ。

不法駐車が交通の流れに影響を及ぼすのは、四輪車だけではない。ジャカルタの登録車両
台数の四分の三を占めている二輪車も同じ効果を引き起こす。四輪車のような幅がないの
だから、つかの間の用事にちょっと道路脇に停めておく、というのが二輪ライダーの意識
なのだろうが、たとえ道路脇にでも二輪車が置かれていれば、それを引っ掛けて二輪車の
持ち主と悶着を起こすのは嫌だから、四輪車は必ず徐行するし、引っ掛けそうだと思えば
右車線に隙間が空くのを待って右側に寄り、そこを通り過ぎようとする。二輪車ライダー
は往々にして道路脇ぎりぎりに二輪車を置かず、少し車線の中ほどに置いて、当ててみる
なら当ててみろ、という挑戦的な姿勢を示す者すらいるのだから。

2017年3月には警察への不法駐車の届出が4千件を超えた。2月から3月半ばまでの
届出の中で、交通渋滞の原因を作った不法駐車が71件あった。

3月1日から25日までの不法駐車は4,239件で、西ジャカルタ市が最大の1,32
9件、続いて東ジャカルタ市957件、南ジャカルタ市705件、中央ジャカルタ市66
7件、北ジャカルタ市581件という地域別シェアになっている。

また交通渋滞を引き起こした不法駐車71件の地域別内訳は次のようになっている。
西ジャカルタ市19件
南ジャカルタ市16件
中央ジャカルタ市15件
北ジャカルタ市11件
東ジャカルタ市10件