「在来型の遊びは凧揚げがトップ」(2017年05月24日)

インドネシアで民間に残されている伝統的な遊びは424種類ある、と教育文化省が公表
している。地域分布としては、スマトラに86、ジャワ102、カリマンタン73、スラ
ウェシ107、バリ東西ヌサトゥンガラ17、マルクパプア39で、もちろんそれらの発
祥の地から国内各地へと広まったものも少なくないため、スマトラの子供たちが遊んでい
る伝統的な遊戯は86しかないという見方は適切でない。

コンパス紙が2017年5月3〜5日の間に17歳以上の国内14都市住民548人に電
話インタビューして集めた統計によれば、人気の高い遊戯のランキングは次のようになっ
ていた。
凧揚げ 64.7%
かくれんぼ 12.5%
ビー玉 8.8%
チョンクラッ 7.2%
縄跳び 2.6%
その他 5.2%
チョンクラッ(congklak)というのは木の板と貝殻を使って対戦するボードゲームの一種。
ムラユ系統ではチョンカッ(congkak)、ジャワではダコン(dakon)などと呼ばれている。

また、「あなたやあなたの家族は伝統的な遊びをしていますか?」という質問に対しては、
次のような回答がなされた。
しているが、数少ない 48.1%
たくさん行っている 37.2%
全然行っていない 14.7%

伝統的な遊びは;
肉体を動かして行うもので、器用さや敏捷性などを育むもの
屋外で自然と触れ合いながら行うもの
他人と一緒に、協力協調しながら行うもの
勝敗に関する正直さを培うもの
など、人間の社会生活に必要とされる諸要素を訓練するものだった。今や、そのような教
育性を持たないガジェットやプレイステーションといったゲームが伝統的な遊びを駆逐し
つつあり、教育文化省は伝統的な遊戯を今の子供たちに広めるために普及促進活動を行っ
ている。