「ロンボッ島で宿泊料金割引」(2017年06月02日) 西ヌサトゥンガラ州マタラム市のホテル業界が、ラマダン月中の宿泊料金割引を行ってい る。割引は10〜25%で、ラマダン月初日からルバランの5日前までその割引が適用さ れる。 ロンボッ島サンティカホテルGMは、「ラマダン月の第一週は宿泊客が激減するので、1 0〜20%の割引をしております。」と言う。 ロンボッ島フェイヴホテルのGMも、「断食月の始まりはいつも比較的すいており、ルバ ランが近付くと活況が戻って来るのが例年のパターンです。」と述べている。 そのために、市内のシティホテルは一斉に最高25%の割引を適用している。 ロンボッ島ではラマダン月が始まると、観光業界は沈滞してしまうのが例年のありさま。 観光促進催事も鳴りを潜め、ホテル業界も客足が遠のくのが実態だ。 州観光局長は、その実態に活を入れるのがわれわれのチャレンジであるとして、ホテル業 界の割引に合わせてラマダンの雰囲気を強調する観光客向け催しを企画している。局長に よれば、マタラム市内のホテルの中には40〜50%もの割引を行うところもあるそうだ。 催し物としては、マタラム市内5キロを巡るファンラン&ウオークや写真展、グルメ、書 籍、芸能、更に市内イスラミックセンターのフッブルワタンモスクでのタラウィやタハジ ュッ集団礼拝なども計画されている。 集団礼拝にはヨルダン・モロッコ・レバノン・エジプト・シリアの大イマムが招かれて交 代で礼拝を導くことになっている。ロンボッがハラル観光目的地であればこそ、それらの イスラム教に因んだ催しが観光催事に採り入れられるわけで、ラマダン月に閑古鳥が鳴く ようなことになれば、ハラル観光地の名前は返上しなければならないにちがいない。