「インドネシアはノートラストソサエティ」(2017年06月09日) インターネットショッピングの成長は著しいものの、消費者一般が依然としてショッピン グセンターやモールでの買い物を好む傾向には変化がない。2017年5月22〜25日 にコンパス紙R&Dがジャボデタベッに居住する448人の回答者から集めたサーベイ結 果が報告されている。回答者の74%は、ネットショッピングよりはショッピングセンタ ーやモールで買物するほうを選択している。 報告内容は次の通り。 質問1.モールで買物する理由 回答1. 品物が直接見られる 54.9% リフレッシング 22.5% ワンストップショッピング 8.0% 販売者と直接対面できる 5.4% 特売・割引がある 5.1% レジで直接支払いする 4.0% 質問2.生活必需品をネットショッピングする理由 回答2 時間の節約 21.2% どこにいても支払い可能 16.3% 廉価で割引も多い 14.5% 簡単で実用的 12.5% 駐車料金節約 7.6% 体力の節約 6.9% 価格の比較が容易 4.0% 交通費の節約 3.8% 交通渋滞回避 3.3% プライバシー 1.3% ネット販売における詐欺被害の報告が後を絶たないことや、売ったが最後、客の苦情に知 らぬ顔をするといった信義則に反する販売者が少なくないことが、一般消費者をしていま だに現物を検品して直接金を払うという昔ながらのビジネススタイルに固執させている面 が強いようだ。一説では、インドネシアはノートラストソサエティだと言われている。ソ ーシャルトラストをベースに踏まえたネット販売がもっと拡大して行くためには、社会信 義がもっと高められることが前提になるのではないだろうか?