「一部観光地に観光客数制限方針」(2017年06月16日)

観光客が溢れて観光地の保存や保安が懸念される場所に、政府はクオータ制を導入した。
既に開始されているのはブロモ・スムル・テンゲル国立公園で、観光客はトレッキングや
登頂などの活動予定を一週間前に届出て、許可をもらわなければならないシステムが実施
されている。

中でもダイビング観光は、これまで放任状態だったために国内外の有識者から自然破壊に
関する警告が投げかけられており、生活環境森林大臣が全国7ヵ所の海洋国立公園にもク
オータ制を導入する計画を明らかにした。スリブ群島(Kepulauan Seribu)・ワカトビ
(Wakatobi)・タカボネラテ(Takabonerate)・カリムンジャワ(Karimunjawa)・ブナケン
(Bunaken)・トゲアン(Togean)・チュンドラワシ湾(Teluk Cenderawasih)その7ヵ所。

保存地域に指定されている自然観光地では、マス観光が行われてはならない、と観光大臣
は述べている。ただし海洋観光客の60%はビーチを愉しむだけであり、25%は海に入
るが、ダイビングを愉しむのは15%しかいないので、各地の個別状況とダイビング者の
数を勘案しながら、対応を決めていくことになる由。

政府が観光地の地元住民に勧めているホームステイビジネスへの参入は今回の政府方針の
影響を受けないため、住民の観光ビジネス高揚はこれまで通り進められることになるとの
こと。