「各地の名産品が飛ぶような売れ行き」(2017年07月03日)

2017年ルバラン帰省の逆流が始まってから、各地の土産物店は大混雑の活況を呈した。
故郷のうまい物を自宅で満喫したくてまとめ買いするひともあれば、自宅に戻ったとき隣
近所への土産として買うひともある。各地で名物とされている店には大勢の逆流者が詰め
かけて、店内には立錐の余地もなくなり、あとから来た購入客が店頭で待っているという
ところも見受けられた。
ヨグヤカルタ名物のバピアパトッ25(Bakpia Pathok 25)販売店では、朝から大混雑。平
常期にはだいたい100〜150箱という販売量が、逆流が始まってからは200〜30
0箱が一日の販売量になった。普段は25人の店員が客に応対しているが、ここ数日はま
ったく手が足りないために臨時アルバイトを雇って40人に増やしている由。
ソロではトコロティオリオン(Toko Roti Orion)がそっくりの状況。この店の名物はクエ
マンダレン(kue Mandarijn)と呼ばれているレイヤーケーキで、一日に1千人前後がやっ
てきて、たいていがクエマンダレンを買って帰る。1千人というのは平常期の2倍だそう
だ。
スラビという焼き菓子を売っているスラビノトスマン(Serabi Notosuman)の店主は、作る
先から売れて行く、と語る。「主素材の米の粉を平常期は2クインタル用意していますが、
昨今は4.2クインタル用意して焼いていて、それでさえ、14時半には材料が底をつい
て、閉店するありさまですよ。」との談。
スマラン市内パンダナラン通りにある土産物センターも、帰省逆流者で満ち溢れた。買物
客が買っていくのは、バンデンプレスト(bandeng presto)、ルンピア(lumpia)、クエガン
ジュルレル(kue ganjel rel)、ウィンコババッ(wingko babat)などのスマラン名産品が多
い。いずれも普段の2倍から3倍売れている。バンデンプレストは圧力鍋で調理したミル
クフィッシュで、骨ごと食べられるのが魅力。ルンピアは揚げ春巻き。クエガンジュルレ
ルは別の地方でクエガンバン(kue gambang)とも呼ばれている固焼き菓子パン。ウィンコ
ババッは「これがインドネシア>南国風[食]の愉しみ2009年」の中に説明されています。