「ニセ警察捜査員詐欺師」(2017年07月12日) 南スラウェシ州で荒稼ぎしてから東カリマンタン州に猟場を変えたニセ警察捜査員詐欺師 が、サマリンダ市シドダディ地区で2017年7月7日夜、州警察に逮捕された。全身入 れ墨だらけの詐欺師Y31歳は、南スラウェシ州で犯行を重ねた後、捜査の手が近付いて きたため東カリマンタン州に高飛びした。南スラウェシ州警察はYの高飛び先が東カリマ ンタン州であることを突き止めて、東カリマンタン州警察に犯人逮捕を要請していた。 Yが逮捕されるまでに東カリマンタン州バリッパパンとサマリンダで行った犯行は32件 まで明らかになっており、これからまだまだ被害者が届け出てきて増加するだろう、と州 警察は見ている。しかしYの南スラウェシ州における犯行ははるかにもっとたくさんあり、 東カリマンタン州でこの先どこまで増えるかが見ものだそうだ。 Yの犯行手口はバラエティに富んでおり、Yが自分を地元警察のナルコバユニット捜査員 だと自称する前提条件だけは変わらないが、被害者を落として金品を巻き上げる手法は変 幻自在らしい。たとえば普通の民家をいきなり訪れて「今から家宅捜索を行うから、住人 はすべて家の外へ出るように。」と宣言し、家の中にある金品を盗む手口や、事務所に入 って行って働いている者たちに「ナルコバ捜査を行っているので、事務所内にいる者は全 員携帯電話と財布を机の上に置くように。」と言い、一人分ずつを透明のビニール袋に入 れていく。「これは外にいる鑑識担当が検査を行うから。」と言って事務所の外へ出てか ら行方をくらます方法。住宅地や食堂なども詐欺のターゲットにされている。Yが行った 詐欺の被害者が蒙った損害額は一人当たり2〜3百万を超えている、と東カリマンタン州 警察は記者発表の中で明らかにしている。