「外来語のインドネシア式綴り方」(2017年07月17日)

2017年3月25日付けコンパス紙への投書"Mengindonesiakan Istilah"から
拝啓、編集部殿。ここ数ヵ月、hoaxという言葉が大流行しています。嘘あるいは他人を引
っ掛けるための話を意味するhoaxは「ホウクス」と発音される英語の単語です。であると
いうのに、公職高官や著名人のさまざまな発音をわれわれはテレビで耳にしています。
「ホアクス」という発音もあれば、「ホウクス」という発音もあります。

3月11日付けコンパス紙では、hoaxがインドネシア語化されたものをhoaksとしていまし
た。わたしはhoaxはあくまでhoaxと書かれるべきだと思います。それをインドネシア語化
しようというのであれば、houksと書かれるべきではないでしょうか。fashionはfesyenと
書かれ、fasionではありませんし、actionはeksyenと書かれてaksionという綴りは使われ
ていません。このコーナーで討論が催されたらよいのですが。
[ 西ジャワ州在住、クリス・カルタウィグナ ]


2017年4月6日付けコンパス紙への投書"Tahong"から
拝啓、編集部殿。3月25日付けコンパス紙の投書コーナーで、クリス・カルタウィグナ
さんがhoaxのインドネシア語化されたものをhouksと書くよう提案していました。

PUPI(術語作成一般要領)やPUEBIYD(EYD綴り一般要領)に見られる通り、
外国語がインドネシア語化される場合は音よりも綴りが優先されているのです。綴りは標
準化がなされていますが、発音の標準化というのはまだなされていません。それゆえに、
マレーシアで行われているようなactin⇒eksyenやacademician⇒akademisyenなどのよう
なインドネシア語化はPUPIやPUEBIYDに則していないのです。

外国語の術語や単語の書き換えが難しい場合は、その語を翻訳するか、もしくは対応する
単語を探せばよいのです。たとえば、gaugeに対応する単語はtolok、というように。hoax
はberita bohongと翻訳できますので、その短縮形であるtahongを対応するインドネシア
語とすることができます。[ サラティガ在住、イ・ウィラルジョ ]