「踏切はレース場」(2017年08月03日)

2017年4月25日付けコンパス紙への投書"Pelintasan Sebidang"から
拝啓、編集部殿。平面交差鉄道踏切に関するコンパス紙の解説記事、特に3月30日の第
三部はとても興味深いものでした。エディ・ヌルサラム鉄道安全局長はその平面交差鉄道
踏切を「市民の墓場」と評しました。きわめて皮肉で、しかしぴったりの表現です。

平面交差鉄道踏切が罠のようになるのはどうしてか?仕組みは単純です。道路が鉄道踏切
と交差する場所では、踏切に入るところは幅広く、そして踏切から出るところが狭まって
いるのが一般的です。運転者の多くはその幅広い場所で、秩序正しく車線に並んでいる車
列の進路をふさいでまで他車を先に抜こうという誘惑にかられるようです。その結果踏切
は「超短い踏切レース場」になりがちなのです。

平面交差鉄道踏切を全廃しようとする政府方針は当を得たものですが、残念ながらそのプ
ロセスには長い時間と費用、そして努力が必要とされます。一体いつまで?そしてそれが
実現されるまで、どのくらいの犠牲者が倒れることになるのでしょうか?

平面交差鉄道踏切で車列への割り込みを行うのは、人命に危険をもたらす酷薄な行為です。
それを放置するのであれば、行政も残酷です。だから平面交差鉄道踏切を全廃することで、
行政は秩序ある交通を実現させて人命の犠牲をなくすことができるのです。

すべての踏切に追い越し禁止標識を設置し、割り込みをできなくするように障害物を置き、
一車線に車両は一台だけという原則を徹底させ、鉄道踏切に入ってくる他の道路をふさぎ、
二輪車と歩行者のための通路を別に設けること。

違反者には罰金の最高タリフを適用する。もしできるなら、監視と証拠収集のためにすべ
ての平面交差鉄道踏切に監視カメラを設置してください。
[ タングラン在住、スティアワン・スルヤナ ]