「外貨現金需要が低下」(2017年08月18日)

首都ジャカルタのマネーチェンジャー業界でここ二カ月ほど外貨需要が急降下している。
これは2017年6月の学年末休暇とルバラン休暇が合わさった時期に激増した外貨需要
が、シーズンを超えたために平常状態に戻ったということのようだ。業界者の話によれば、
激減したのは個人客とのこと。

都内のある外貨両替商は、6月の両替客は一日平均40人にのぼったが、今や20人にダ
ウンしていると語る。例年、年央と年末の需要期では、一日にシンガポールドルが1万ド
ル、米ドルも1万ドルがさばけるが、シーズン外にシンガポールドルは一日5百ドル、米
ドルは2千ドルレベルだそうだ。今年7月以降の需要はリヤルが高まっている由。リヤル
需要のほとんどはメッカ巡礼者が占めている。一日に5千から7千リヤルが出て行くそう
で、平常期だと平均値は3千7百リヤルであるとのこと。

ITCプルマタヒジャウに店を出している別の両替商でも、様相は似たようなものだった。
2017年のルバランを超えたら、客数がめっきり減ったそうだ。「うちは学生客が多い
ので、需要シーズンは大学の休みに影響される。今年のルバラン前は一日に20〜30人
の客があったが、今はせいぜい一日に10人ほどしかこない。」

ジャカルタの外貨両替商は、都民の需要を主に満たしているということが言えそうだ。