「ブカシ〜スナヤン間デラックス通勤バス」(2017年09月25日)

ジャカルタと首都圏近郊地区を結ぶトランスジャボデタベッバスの豪華版が運行を開始す
る予定。トランスジャボデタベップレミウム(transjabodetabek premium)と名付けられた
客席数34の豪華バスはワイファイと電源コンセント、そして監視カメラが備えられる。

まずパイオニアプロジェクトとして運行が開始されるのはブカシのメガモールとジャカル
タのプラザスナヤン間を結ぶ路線で、チカンペック自動車道とジャカルタ内環状自動車道
を経由する。自動車道は路肩がトランスジャボデタベッ専用レーンとされ、国民住宅公共
事業省が大臣規則を作り、現場ではその旨表示がなされる。

緊急事態以外の路肩通行はインドネシアでも禁止されているのだが、実態は少なからぬ法
規不服従者の存在を映す鏡になっていた。今後は路肩通行違反だけでなく、バス専用道へ
の侵入というダブルの罪が不服従者にからみつくことになりそう。

このバスは朝と夕方の出勤退勤時間帯のみ運行するので、旅行者や買物客は利用しづらい
だろう。


メガモール発時間は午前6時45分、7時5分、7時25分の三便で、一方のプラザスナ
ヤン発は16時45分、17時15分、17時45分。

都内ではKomdak, Polda Metro Jaya, Gelora Bung Karno, Bundaran Senayan, FX, 
Semanggiの各都バス停留所に停車する予定。トランスジャボデタベッバス専用停留所は作
らない方針になっている。

このプロジェクトの最大の目的は自家用車コミューターを公共運送機関に誘導することに
あり、ブカシ〜ジャカルタ間を90分以内に走破することが目標とされている。既に行わ
れたトライアルでは二輪交通警官の先導がついたが、朝の通常車線を埋めているノロノロ
運転の車をしり目に、70分で行程が走破された。平常運行に変われば警官の先導は行わ
れない。

一般の都バスは乗客数が運転手の期待に添うまで発車しないのが普通だが、このバスは定
時運行を看板に掲げており、オペレータは8割の乗車率を目標にしているとのこと。