「二輪車ライダーも命知らず」(2017年09月29日)

インドネシアのオートバイ販売台数は年間6〜7百万台に上っており、四輪車の5〜6倍
に該当している。だが価格や保有経費の大きな差とともに、ライフスタイル、取締りの風
当たりの強さ、買いやすさ、その他もろもろのファクターがオートバイと四輪車の間に介
在しており、運転者のクオリティレベルには天と地ほどの差が存在している。

オートバイ運転者の多くがその乗り物を自転車の延長線上に置いて社会生活を営んでいる
ことも、そのクオリティレベルを決めている基本要素のひとつだろう。その典型例をわれ
われはイブイブ二輪運転者に見出すのである。

インドネシアで外国人が四輪車を運転するときのリスクの中に、闘争的な二輪ライダーも
入っていれば、自転車気分で車線の真ん中をノロノロ走るイブイブライダーも当然入って
いることを忘れてはなるまい。

警察が取扱った交通事故の中で、運転者が原因を作ったものは61%を占めており、交通
事故死亡者は一時間当たり4〜5人にのぼる。そして、全交通事故件数の中でオートバイ
がからんでいるものは7〜8割を占めている。たとえ自転車感覚であっても、カンプンの
中でだけ走っていればたいした事態にならないのだが、かれらの多くはちょっと運転技術
を覚えたら用もないのに大通りに出てきて走りたがるから、危なくてしかたない。そんな
連中の多くは、言うまでもなく無免許だ。だって自転車の延長線上なのだから。

国家警察交通局のデータによれば、運転者が原因で起こった事故の車両別明細は次のよう
になっている。
1.無免許運転
オートバイ 8,777件、乗用車 594件、バス 25件、トラック 237件
2.スピード違反
オートバイ 2,116件、乗用車 382件、バス 46件、トラック 153件
3.無理な運転
オートバイ 1,670件、乗用車 429件、バス 54件、トラック 160件
4.合図なしの車線変更
オートバイ 1,590件、乗用車 302件、バス 36件、トラック 130件