「ダエシュ参加者の帰国に警戒」(2017年10月02日)

イラクとシリアにおけるISISあるいはダエシュの戦況が悪化の度を深めていることか
ら、現地での諸活動に参加していた数百人のインドネシア人が国内に戻ってくる可能性が
高まっていると政府は見ている。

国家警察広報部一般情報部長は過去2か月間にトルコ政府が強制送還してきたインドネシ
ア国籍者が24人にのぼっていることを指摘し、シリアでの情勢が先行き不透明の様相を
強めていることから、かれらはインドネシアへ戻って来る努力をますます強めるだろう、
と表明した。警察は強制送還されてきたダエシュ参加者たちから、まだシリアにいる仲間
のアイデンティティを聞き出し、その裏付けを取る動きを進めている。

過去二年間にトルコ政府が強制送還してきたダエシュシンパと参加者は数百人に達してお
り、戻って来た者たちはテロリズム対策国家庁と社会省が組んだ脱ラディカリズムプログ
ラムを受けさせたあとで本人をその家族に引き渡している。

国家警察反テロ特殊分団デンスス88の外人テロ活動家タスクフォースが持っている20
17年9月データでは、イラクとシリアにあるダエシュ占領地区にいるインドネシア国籍
者は340人となっている。一方、ダエシュに参加する意図で中東諸国に入り、各国の官
憲に捕らえられて強制送還されてきたインドネシア国籍者は506人で、また参加してか
ら帰国したインドネシア人は62人であるとのこと。