「海上運賃が倍増」(2017年10月04日)

スラバヤからアンボンへのコンテナ海上運賃が大幅に値上がりしたことから、マルク州ア
ンボン市の実業界が抗議している。スラバヤ〜アンボン航路を運航しているコンテナ海運
会社はPT Tanto Intim Line, PT Meratus Line, PT Pelayaran Tempuran Mas, PT Salam 
Pacific Indonesia Linesの四社。

ムラトゥスラインの現行海上運賃は20ft一本当たり920万ルピアで、他の三社は9
00万ルピアになっている。現行料金は2017年9月4日から適用が開始されたそうだ。
「コンテナ海上運賃値上げ拒否」アンボン市事業者コーディネータによれば、以前の運賃
は470万から550万ルピアの間を変動していたとのことで、一気に二倍近い料金にな
った由。

「海上運賃値上げは普通、燃料費の変動や港湾諸費用の経費アップの影響を受けて行われ
てきた。今回の値上げはそのような要因が存在しておらず、根拠がまったく不明瞭だ。こ
のような得手勝手な値上げを受け入れることはできない。値上げの根拠が明白に説明され
ておらず、おまけに四社が一斉に値上げした。まるでカルテルか共同謀議のようだ。海上
運賃がこのように激しく上昇すれば、市中の大半の商品の小売価格がその影響を受けて値
上がりするのは確実だ。」とコーディネータ氏は述べている。

海上運賃値上げはマルク州のアンボン港だけでなく、アル諸島のトゥアルやドボ向けも同
じように起こっている。

ジョコウィ政府はインドネシア東部地域の民生安定方針を掲げて、経済効率の向上による
コスト削減での貧困軽減や、石油燃料の価格一律化などを精力的に進めている。今回の海
運会社の措置はあたかもその政府方針を踏みにじるかのような印象をアンボン市民に与え
ている。