「2017年雨季入り予報」(2017年10月06日)

地学気候気象庁が2017年の雨季入りについて、総合的には平年並みだが、季節ゾーン
によっては過去30年の平均パターンより10〜20日早まるところと10〜20日遅れ
るところが出る、と公表した。

スマトラとジャワの一部では、既に雨季が始まったところがある。西ジャワ州ガルッとタ
シッマラヤで10月1日に土砂崩れが起こったのは、雨季が始まったことを示すものだ。

他にもルバッ中部、スカブミ西部、ボゴール南部などが雨季に入った。バンテン・インド
ラマユ・ブルブス・トゥガルなどジャワ島北岸部は雨季が早まる傾向にあり、南に下って
山岳部に近付くほど雨季の開始が遅れる傾向が出ている。スマトラ島でも、アチェ東岸や
南スマトラ州・ランプン州の東岸は雨季の開始が早まるが、ジャンビ州やリアウ州はひと
月ほど雨季入りが遅れる見込み。

ジャカルタについては、まだ雨季に入ったわけでないものの、降雨は起こっている。それ
はジャワ島北岸一帯にかけて収束気流の影響を受けているためで、その気象状況は今週い
っぱい続きそうとのこと。そのあとはまた暑さがぶり返し、11月初に雨季が到来する見
込みとなっている。

今回の雨季も降雨量は平年並みと見られているものの、12月ごろの雨季ピーク時に太平
洋のラニーニャ現象が55〜60%の確率で強まることが予想され、その時期の降雨量は
多少とも増加する可能性が高い。年々気象パターンが過去の平均的なものから逸脱する度
合いが増えており、異常な天候による災害には警戒を強めるようにと同庁は国民に呼びか
けている。