「チカランへの電車運行が開始」(2017年10月09日)

これまでジャカルタ〜ブカシ線はブカシ市内のブカシ駅が終点だったが、2017年10
月8日からブカシ県チカラン駅までの延長運行が開始された。ブカシ駅の更に東方に、東
ブカシ(Bekasi Timur)、タンブン(Tambun)、チビトン(Cibitung)、チカラン(Cikarang)の
四駅が増やされ、工業団地や住宅地区と都内を結ぶ交通の便が向上する。


チカラン発ジャカルタコタ行き始発は午前4時45分、反対にジャカルタコタ発チカラン
行きの始発は午前5時41分になる。

チカラン発ジャカルタコタ行き最終便は19時32分だが、ブカシまでであれば20時5
2分が最終便となる。ジャカルタコタ発チカラン行き最終便は17時46分というスケジ
ュール。その始発便と最終便を含めて、一日に片道16便が運行されるとのこと。

チカラン〜ジャカルタコタ区間は43.97kmの距離で、料金はひとり5千ルピア。所
要時間は90分前後だそうだ。平日に自動車でチカンペッ自動車道を通っても3時間程度
はかかるだろうから、電車を利用するほうが時間の節約になる、と国鉄子会社インドネシ
アコミュータ鉄道(PT Kereta Commuter Indonesia)役員は述べている。ちなみに従来ジャ
ボデタベッコミュータ鉄道(KCJ)と称していたこの近郊電車オペレータ会社は最近社名を
変更している。

チカラン〜ブカシ間は16kmの距離で、所要時間は20分となっている。KCI社が見
積もっている上の四駅の利用者数は一日当たり4千人で、鉄道による時間効率のよさが実
感されていけば、その数はどんどん増加していくはずとのこと。新駅周辺にはスプロール
現象で開発された住宅地区が多数あり、各駅に十分な駐車スペースを設けることでパーク
アンドライドが実践され、それが鉄道利用者数を加速させることになるだろう、という構
想だ。

たとえば東ブカシ駅は2Haの広さを持ち、四輪車100台二輪車300台の駐車場とア
ンコッ乗降場所が用意される。これまでブカシ駅の東側居住者のうちで東ブカシ駅のほう
が近くなる住民はこの新駅に集まってくることが予想され、そうすることでブカシ駅の乗
客過密状態も緩和されて行くだろうとKCI社は見込んでいる。