「通信電波の来ない村」(2017年10月11日)

2017年6月7日付けコンパス紙への投書"Telekomunikasi di Tolitoli"から
拝啓、編集部殿。インドネシア独立72年が経過しようとしているのに、中部スラウェシ
州トリトリ県バシドンド郡カユロンパ村の状況は現代という時代からはるかに遅れたあり
さまです。

生活面では、カユロンパ村住民は一般的な他の村々の住民と異なっている点はありません。
この村も、学校・保健所・警察署・市場・工場など政府が設けたいくつかの建物や施設に
囲まれています。しかしたいへん残念なことに、電話通信どころか、携帯電話通信でさえ
きわめて困難なのが実態です。この地域には電波が届いていないのです。

BTS塔がないため、携帯電話を使いたいカユロンパ村民は中部トランススラウェシ道路
を10キロ以上進んで通信電波が届く地点まで行くことを余儀なくされています。

この状況に関してわたしはカユロンパ村民を代表し、テルコムセル社あるいは他の移動通
信オペレータに対して、良好な通信ネットワークを享受するという村民の夢を実現させる
ことに支援の手を差し伸べてくださるようお願いしたいと存じます。2017年5月18
日のコンパス紙に掲載されたテルコム社の「国の進歩のための、無限の意欲」というスロ
ーガンがただの宣伝でないことをわたしは信じています。

カユロンパ村民一同と共に、わたくしから厚く御礼申し上げたいと存じます。
[ 西ジャカルタ市在住、ラウ・チャンホッ ]