「海外出稼ぎ斡旋詐欺」(2017年10月13日)

2017年9月29日夕方、バタム島スクパンのデルタビラ住宅地の一軒の家に百人を超
える群衆が集まって騒ぎになっているため、警察が出動した。警察が事情聴取したところ
では、その家の住人は旅行代理店の女性オーナーで、その旅行代理店がシンガポールへの
出稼ぎを斡旋して金を取っているが、2カ月が経過したのにいまだに仕事にありついた者
はひとりもおらず、金を払った出稼ぎ希望者らは詐欺に引っかかったとしてその女性オー
ナーをつるしあげるために集まってきているとのこと。

出稼ぎ斡旋申し込み金額は200万ルピアとされているため大勢が200万ルピアを払っ
ているものの、中には90万ルピアや120万ルピアを払っただけの者もいる由。シンガ
ポールでの仕事はボディガード、ホテル従業員、家政婦、カジノやレストラン従業員など
だそうだ。申込者は既に140人に達していた。かれらは全員がパスポートを持っていた
が、パスポートにあるのはシンガポールの通常の入国ビザであり、就労許可の取れている
パスポートはひとつもない。どうやら旅行代理店オーナーはシンガポールで仕事を見つけ
たら、通常の入国をさせた上で闇就労させるつもりだったようだ。

旅行代理店の女性オーナーは自宅周辺では評判が良く、非合法ビジネスを行うような人物
とは見られていなかった。その旅行代理店は事業許可を得ているものの、海外出稼ぎ者を
取り扱うためのライセンスではない。どうやら通常の旅行代理店を隠れ蓑にして出稼ぎ斡
旋ビジネスを開始したかのようだ。
警察は女性オーナーを逮捕して取り調べている。