「ブカシ〜プルワカルタを統合広域工業地区に」(2017年11月06日) 国内最大の工業地区になったブカシ〜カラワン〜プルワカルタにある23の工業団地のコ ネクティビティが未開発であることが次の開発テーマとして取り上げられている。総面積 1千平方キロに及ぶこの広域工業エリアをひとつの単位として見る視点がこれまであまり 優勢でなかったが、全国工業団地の43%がひとつの広域エリアにまとめられることで、 規模の巨大化とその中での効率化が上昇することによる経済性の発展はこれから大いに期 待されるものになる。 コネクティビティ開発の中で現在急務になっているのは個々の工業団地をつなぐ道路イン フラだとインドネシア工業団地会会長は語る。「ブカシ県チビトンのMM2100からプ ルワカルタ県のコタブキッティンダ(Kota Bukit Indah)までの間に散らばる工業団地に道 路網を建設し、ブカシ県とカラワン県の県境をなしているチベエッ川(Sungai Cibeet)に も橋を架ける。23工業団地が適切な道路網でカバーされることで、この広域工業エリア は多分東南アジア最大のものになるだろう。」 全国商工会議所会頭はその案件について、ブカシ〜カラワン〜プルワカルタコリドーの2 3工業団地がこれまで結ばれていなかったのはたいへん残念だったと言う。「産業道路で 結ばれるのはたいへん重要であり、それが遅れていたどころか一般道路しか通れなかった これまでの状況では、反対に結節部の激しい交通渋滞が時間効率を劣悪なものにしていた。 各工業団地が結ばれることで効率と集中効果が向上し、このコリドーが世界的な産業地区 に発展して行く土台になるだろう。商工会議所はこのコリドーのデザイン、インフラ、そ して地方別最低賃金をシンクロさせるような機能を持つ専門運営機関を設けるよう政府に 提案する。5年後のことばかり考えるのでなく、ビジョンがそこに盛り込まれなければな らない。」 ルフッ・パンジャイタン海事調整大臣はブカシ〜カラワン〜プルワカルタコリドーの開発 計画について、11月中旬に国家開発企画庁と海事調整省が原案を練って関係諸方面に提 示する予定になっている、と語った。その中には経済特別区(KEK)指定の可能性や各 地元政府との調整も当然含まれていて、この広域産業地区の成長がより多くの労働力を吸 収する国内産業センターへの生育につながるよう期待されている。 大臣によれば、商工会議所は税務上のインセンティブを求めておらず、許認可の便宜を更 に向上させるよう希望しているとのことだ。開発企画にはもちろん、域内コネクティビテ ィを支える道路インフラ・環境・輸送モードなどの項目が含まれている、と大臣は述べて いる。