「テレビは国民総白痴化を目指すか?」(2017年11月08日) 2017年4月30日付けコンパス紙への投書"Membodohkan Bangsa"から 拝啓、編集部殿。賢明な民族生活を生み出すことが、インドネシアのあらゆる放送機関の 義務でありコミットメントになっています。ところが実態は、たくさんの放送機関が競っ て国民を愚者にする番組を視聴者に提供しているのです。 放送機関の番組決定プロセスは収益規準に変化してしまいました。各社会階層に波及する モラル面の影響は無視され、経済的な判断一辺倒になっています。 その結果、いくつかの放送機関が供する番組には、教育的要素、モラル面の呼びかけ、そ の他ポジティブな価値が見当たりません。もしもある放送機関が、放送に関する2002 年法律第32号に則して「賢明な民族生活を生み出す」努力に連なることをしないのであ れば、そんな放送機関が存在し続けるのは妥当なことなのでしょうか? インドネシア国民は国民を愚者にする番組を楽しむことをもう終わりにしなければなりま せん。そうすることで放送機関はもっと利口になり、自己を改善して行くでしょうから。 [ ヨグヤカルタ在住、ルッ・M・D・インドリアニ ]