「シンガポールからトバ湖直行ツアー」(2017年11月16日) 国外から観光客が直接シラギッ(Silangit)空港を通ってトバ湖観光に訪れるようになった。 メダンのクアラナム空港を通らないで、トバ湖にもっとも近い北タパヌリ県のシラギッ空 港にシンガポールからダイレクトに観光客を運んでいるのはガルーダ航空チャーターフラ イト。まだ定期航路になっていないものの、ガルーダ航空は火・金・日の週三便を運航さ せている。定期航路になるのは2018年1月の予定。それまで、シンガポールからの乗 客しか運ぶことができず、逆ルートは客を運んではいけないことになっているそうだ。2 017年10月28日から開始されたこの路線は、ロードファクターが常に50%超を維 持されている由。 シンガポールで売り出されているトバ湖観光ツアーは3泊から5泊の内容で、シラギッ空 港に入った後、北タパヌリ県フタギンジャン(Huta Ginjang)村を訪問し、トバサモシル県 のTBシララヒセンター博物館(Museum TB Silalahi Center)を見学し、シマルグン県の パラパッ(Parapat)海岸で遊ぶ。更にトバ湖を遊覧船で巡ってからサモシルのトゥットゥ ッ(Tuktuk)で宿泊する。遊覧船上ではバタッ(Batak)族の音楽とダンスが演じられるとい った内容だそうだ。 今やトバ湖観光はたいへんな盛況で、トバ湖一帯のツアーパッケージ6百種類のうち54 2種はほぼひと月先までフルブッキング状態である由。またトバ湖の観光スポットとして 新たにパシルプティ(Pasir Putih)ビーチがオープンし、湖水の上でバナナボートで遊ぶ こともでき、また周遊ボートも用意されてトバ湖の水遊びが満喫できるようになった。 地元民に観光ビジネスチャンスを与える方針を立てている地元県は、住民の賃貸用宿舎建 設の指導にも力を入れている。サモシル島には新しい家屋が既に60軒オープンしている とのこと。またトバ湖に接する各県は遊歩道建設も鋭意進めていて、高原の湖畔を散歩す る愉しみも、眼前に迫っているようだ。 国内線は、ジャカルタ〜シラギッ航路にこの12月1日からバティックエアーが参入する。 その航路を飛ぶのは座席数180のエアバスA320型機で、運航時間はジャカルタ発が 毎日9時35分、戻りのシラギッ発は毎日12時20分。 いま現在その航路をデイリーで飛んでいるのは、ガルーダ航空1便、シティリンク1便、 スリウィジャヤ航空2便で、ロードファクターが80%を超えるゴールデンルートになっ ている。 国鉄もメダンからトバ湖に向かう列車ダイヤの充実を決めた。デリスルダン県ルブッパカ ム(Lubuk Pakam)駅〜プマタンシアンタル(Pematang Siantar)駅間を12月からプレミア ムエコノミー列車が一日二便走ることになる。プマタンシアンタル駅からパラパッとシラ ギッ空港へは国営のダムリバスが走っている。