「若者を洗脳するテレビ」(2017年11月17日)

2017年4月30日付けコンパス紙への投書"Generasi Materialistis"から
拝啓、編集部殿。テレビ、特にシネトロンが創り出すさまざまなイメージは現実と空想の
境界をぼやけさせています。裏庭にプールを備えた大邸宅に住み、高級車を乗り回し、そ
れで学校へも行く若者の暮らしがいかに快適なものかを、たくさんのシネトロンが描いて
います。それらのものが手に入るまでに費やされたハードワークはそこに影もささず、た
だ甘美で快適な暮らしだけを見せているのです。

青少年たちはシネトロンの中に登場するものがかれらの暮らしのスタンダードだと見なし、
手段を問わずインスタントに金儲けをするような不適切な行動への動機付けをももたらす
でしょう。シネトロンの影響はマテリアリズムの価値観を幼い時期にかれらに植え付ける
ことです。ましてやたくさんの子供たちがテレビを見ることのできる時間帯に放送されて
いるのですから。

インドネシア放送コミッションが作成した放送行動規範と放送番組標準は、放送機関は放
送制作のあらゆるアスペクトにおいて、子供のための有益性に配慮する義務を負う、と述
べています。

インドネシアはモラルと規律を固守する若い世代を必要としています。それゆえにインド
ネシアのシネトロンは、教育的で倫理性の高い番組の中で種々の規範を訴えて行かなけれ
ばならないはずなのです。[ 南ジャカルタ市在住、アニンディヤ N ]