「ジャボデタベッ地域が雨季入り」(2017年11月21日) ここ一週間ほど前から、ジャカルタ南部〜ボゴール〜デポッ〜タングラン〜ブカシ地区は 雨季がスタートした。本格的な雨季に入りかかっているこの移行期には、雨量の増加はも ちろんのこと、突風や雷にも警戒しなければならない。 ジャカルタ北部地区もパンチャロバと呼ばれる移行期にあるわけだが、南部地区よりはま だワンステップ前の段階であり、12月に入ってから本格的雨季に移行するだろう。ジャ ボデタベッ地区全体として言うなら、いま雨季の始まりに差し掛かったところだ、と地学 気候気象庁広報課長は述べている。 南ジャカルタ市と東西ジャカルタ市南部地区ではほとんど毎日雨が降るようになった。こ れから12月〜2月の雨季のピーク期に向けて雨量は増大して行く。この先二週間ほどは、 雷と突風を伴う短時間の中程度から激しい降雨に諸方面は警戒しなければならない、と広 報課長は警告した。 「低地や窪地、河川敷などでの冠水や氾濫の発生が懸念されるので、都民は排水システム をチェックし、水路を掃除し、河川へのゴミ捨てを差し控えるように。雷については、各 家庭の電気設備を点検して落雷時のリスクを最小化し、また突風対策として巨木のもろく なっているものや伸びている枝の刈込も早目に対応しなければならない。仮設建物や非恒 久的建物、また広告塔やクレーン、大型看板なども強度を点検しておくように。」 乾季から雨季への移行期には更に極端な例として、雹が降ったり、小規模な竜巻が発生し たり、あるいは1時間に百ミリを超える集中豪雨が起こる可能性が常に存在しており、移 行期の警戒対象は決して単純なものではない。地学気候気象庁は都民への気象予報サービ スとして突風や雷を伴う豪雨の警戒警報を発する態勢を整えているが、その予報が出せる のはおよそ30分前になる由。 本格的な雨季に突入してしまえば、それらの移行期型天候リスクは大幅に低下するのだが、 雨季に入れば例年のように洪水・出水のリスクが大幅に上昇して、結局はゼロサムになる にちがいない。