「わが娘をレイプする父親」(2017年12月06日)

父親が実の娘を自分のセックス相手にするインセスト事件がまた明るみに出た。都内西ジ
ャカルタ市クブンジュルッ郡北クドヤ町プシンガドッ通りの借家に住む一家の父親R32
歳が、妻Ro32歳の届出によって市警クブンジュルッ署員に17年11月27日22時
に自宅で寝ていたところを逮捕された。取調べに対してRは容疑事実を認めている。

妻Roによれば、グロドッ地区で働いている夫はおとなしく穏やかな性格で、職場で問題
を起こしたこともなく、評判の良い人間であるそうだ。ところがいま16歳の長女と12
歳の次女を小学二年生のころから性的慰めものにし始めた。

みんなで寝ているとき、夫の手が娘の身体をまさぐるのを妻は目にしている。妻が問うと
夫は、蚊を払っているのだ、と言い訳した。そのころにはもう、夫は娘と性交するように
なっていた。ベッドの上で、浴室で。おまけにその画像をスマートフォンで撮影までして
いる。夫はその動画を自分で見て楽しんでいるだけだったようだ。

妻は夫が娘たちとほとんど毎日セックスしていることを知っていたし、娘たちも母親に打
ち明けて助けを求めたものの、母親は恐怖心に負けて沈黙し続けた。あるとき、家の外で
セックスしようと父親が長女を誘ったとき、長女はそれをきっぱりと拒否したそうだ。だ
が、家の中で父親が脅したり、なだめすかしたりしてレイプするとき、娘たちにできるこ
とはあまりなかった。

夫を恐れたのか、それとも自分たち一家が世間に見せている姿が崩壊して泥にまみれるこ
とを恐れていたのか、妻Roはただ「takut!」という言葉で当時の心境を語るばかりだ。
しかし恐怖に虐げられて長年沈黙を続けていたRoを、ついに被害者である娘たちが動か
した。

「もう我慢できない」と固く決意した娘たちがついに警察への訴えを母親に決心させたの
である。父親は入獄し、残された一家は世間体を恥じてその土地を去らなければならない。
それどころか、長女と次女は前歴の知られていない土地で成長させなければならないのだ
から。


法医学心理学者協会会長はこの種のインセスト事件について、父親が実の娘をレイプする
動機は性欲であって、ペドフィリアではないのが普通だ、とコメントした。「犯行者の合
理的な思考では、経済性とリスク回避のメリットがある。この種の事件を防ぐために、母
親は娘とのコミュニケーションを高めて健全なセックスを含めた性教育を与え、父と娘の
間でおかしな雰囲気を感じたり印象を抱いたときには、率直に事実を尋ねるようにしなけ
ればならない。」

あふれかえるポルノ情報を容易に入手できる現代に、ひとは容易にセルフコントロールを
失う可能性が高まっていることを会長は指摘しているのだが、Roの事例に見られるよう
に、妻であり母親である女性がだれでも、それまでの暮らしを崩壊させて事件を訴え出る
勇気を持っているのかどうかという問題が別にあるのではないだろうか?

何年にもわたって父親が娘をレイプし続けていた事件というのは、母親がRoタイプの女
性であるケースが少なくないようだ。男優女劣文化が育む、男の恣意に額づいて服従し、
ものごとの維持に専心することを善とする価値観を柱に持つ精神構造から、何パーセント
の女性にその勇気を持つことを期待できるのだろうか?