「印刷メディアを見直せ」(2017年12月11日) 印刷メディアの消費者は上流層であり、かれらが印刷メディアを選択するのは情報の信頼 性がより高いためだ、とニールセンカンパニー役員が語った。 印刷メディア業界はそれゆえに、「ホウクスや虚偽情報の混じらない、信頼できる情報を お届けする」という趣旨の宣伝を世の中に発信していくべきであるとのこと。 16年Q4から17年Q3までニールセンが全国11都市で実施した印刷メディアに関す るサーベイは1万7千人からの回答を集めたもので、サーベイ結果によれば、印刷メディ アは8%の市場シェアを持っており、11都市の年齢10歳超人口が5千4百万人である ことから、それはおよそ450万人の読者がいることを意味している。ニュースをインタ ーネットあるいはデジタル情報から得ているひとびとのシェアは11%と高く、人口では 600万人にのぼる。 その統計が示しているインドネシアの印刷メディア消費者プロフィールは次のようなもの だ。 年齢20〜49歳(74%) 職業は勤め人(32%) 上流層に属すひとびと(54%) マルチメディアヌサンタラ大学ジャーナリズム学教官はそのサーベイ結果について、印刷 メディア業界にとって喜ばしい指針だ、とコメントした。 「インドネシア人の読書習慣は劣悪だ。だから読書能力をもっと身に着けさせなければな らない。将来の印刷メディア読者をどのようにしていくのか、諸方面はそれをもっと考え なければならない。情報収集をガジェットに集束させて行くのでなく、ガジェットと新聞 の二本立てというパースペクティブに広げて行く必要がある。印刷メディア産業は印刷メ ディアの有益性をもっと社会にアピールしなければならない。」 過去四年間にたくさんの印刷メディアが社会から姿を消した。2013年1〜9月期に2 68あった印刷メディアは、17年1〜9月期に192に減少している。