「チレボン駅の皆さん、ありがとう」(2017年12月12日)

2017年7月6日付けコンパス紙への投書"Terima Kasih Stasiun Cirebon"から
拝啓、編集部殿。2017年5月27日(土)9時15分、わたしはチレボン駅で下車し
ました。わたしはジャカルタから列車ファジャルヨグヤ号に乗って来たのです。クニガン
(Kuningan)行きの乗り物に乗ったとき、わたしのポケットから財布が無くなっているのに
気付きました。

わたしは駅に戻ってトイレの中を調べました。わたしを手伝ってくれた警備員が普段そこ
にいるひとびとに尋ねてくれました。しかし見つからないので、かれはわたしをカスタマ
ーサービスに遺失物届を出すために案内してくれました。

カスタマーサービス担当者は届出書に書き込み、わたしのアイデンティティを記録してか
ら、列車内で落とした可能性があるのでチェックするためにPPAD室にわたしを案内し
てくれました。改札口には警備員がわたしを待っていて、カスタマーサービス担当者と交
代してわたしをPPAD室に連れて行ってくれました。

PPAD室では担当者がわたしの乗った列車の責任者にコンタクトしてくれました。担当
者がてきぱきと事情を話しているうち、話が終わる前に列車の方から「財布は保管されて
います」という言葉が帰って来たのです。PPAD担当者はわたしに、「13時半にカス
タマーサービスで財布を受け取ってください。」と言いました。

わたしが16時にカスタマーサービスを訪れると、担当者は別の人に交代していましたが、
わたしが一から説明しなおす必要もなく、わたしの案件は引き継がれていました。カスタ
マーサービス担当者はわたしを改札口まで送り、またそこで別の担当者に引き継がれてわ
たしはPPAD室に行きました。

PPAD室でわたしはジャカルタからチレボンまでの乗車券を見せただけでしたが、担当
者は紙で包装されてひもで縛られているわたしの財布を渡してくれました。財布の中身は
お金もカードもすべてそろっていました。

その日はラマダンの断食初日だったというのに、わたしの接した担当者の誰もがとてもフ
レンドリーで丁寧に応対してくれました。担当者の全員がそれぞれの職務を誠実に務め、
互いに協力し合っていました。かれらはプロとしての仕事を果たし、カスタマーサービス、
警備員、そして現場の担当者だけで、落とし物財布案件を15分で解決したのです。何人
もの手を経たというのに、正直さが奉持され、わたしの財布が何一つ欠けることなく戻っ
て来たことに、わたしは感激しました。

国鉄職員の皆さん、中でもチレボン駅とプルウォクルト駅の皆さんに謝意を表明いたしま
す。皆さんの職業エトスは他のパブリックサービス担当者が見習うべきお手本です。
[ 東ジャカルタ市在住、JBスマルソノ ]