「インドネシアには483種族と719言語」(2017年12月27日)

2017年7月26日付けコンパス紙への投書"483 Etnik dan 719 Bahasa"から
拝啓、編集部殿。インドネシアのバラエティに富む種族(483)と言語(719)は5
万年前からインドネシア人の祖先が行ってきた四波に渡る移住の結晶である、というのが
エイクマン分子生物学研究所のヘラワティ・スドヨ遺伝子学教授の解説の概略です。(7
月16日付けコンパス紙)

その遺伝子学上の事実はインドネシアの多様性を維持発展させる目的を奉じているパンチ
ャシライデオロギー育成大統領ワークユニットが強力な基盤として保持するのにきわめて
妥当なものです。同様に、遺伝子学的に見たインドネシア民族の由来についても、プリブ
ミ/ノンプリブミという重度の社会的愚昧化ディコトミー神話を早急に消滅させるために、
幼児教育の時期から民族共有の常識にされるべきです。

その神話を打ち崩すことは、合理思考を解放しきれないままインドネシア国民として民族
生活国家生活を営んでいる一部の集団に対して、基本的思考パターンを改善させるのにた
いへん役に立つのです。それこそが待ち望まれている精神革命なのです。

種族と言語のバラエティに見られる別の事実は、種族と言語が正比例していないことです。
483種族がいるから483言語あるのだという結論になっていないのです。この事実は
疑問を生みます。どの種族が複数の言語を持っているのだろうか?どうしてある種族は複
数の言語を持ったのだろうか?719言語という数字は、検証された学術メソッドに則し
て正しくカウントされたものなのだろうか?

これまで社会一般は、483種族を列挙したリストと、それぞれの種族が719の言語を
どのように持っているのかという関連性、ならびに地理的分布はどうなっているのかとい
うことを知らず、また完璧な情報を得ることもできませんでした。思うに、教育文化省は
その種族と言語の完璧なデータを印刷メディアおよび電子メディアを通して、インドネシ
ア国民の基礎知識ならびに共有常識となるよう社会啓蒙してはいかがでしょうか?合計数
を知るだけでは足りません。種族名・言語名・地理的分布も知るべきです。
[ 西ジャカルタ市在住、ウィム・K・リヨノ ]