「キャンパスに浸透するナルコバ」(2018年01月17日) ナルコバ(narkoba)とは、麻薬違法薬物(narkotika dan obat terlarang あるいはnarko- tika dan obat berbahaya)の短縮語。インドネシアのナルコバ使用者は640万人で、そ のうちの28%が中高大学生で占められている。その中には小学生もちらほらと混じって いるそうだ。ナルコバによる死者は一日平均50人に上っている。 学生生徒がナルコバの道に引きずり込まれやすいのは、友人や仲間との付き合い方に長け ていないのが原因だと言われている。コンパス紙R&Dが2017年10月7〜8日に国 内各地のキャンパスで大学生388人から集めたアンケートの結果は次のようなものだっ た。 質問1.あなたはナルコバを勧められたことがありますか? 回答1.ある9.0%、ない91.0% 勧められたことのある9%の者たちが全員拒否したわけでないことを追記しておこう。た だしコンパス紙はそのパーセンテージを明らかにしていない。 質問2.勧めた人はだれですか? 回答2.学外の友人62.7%、学内の友人32.2%、秘密3.4%、無回答1.7% 質問3.ナルコバに関わらないために何をするのがもっとも重要ですか? 回答3. 用心して人と交際する 57.0% 宗教アクティビティを熱心に行う 12.1% 親とのコミュニケーションを高める 11.0% 課外活動・クラブ活動を熱心に行う 5.4% 飲食物を勧められても、容易に応じない 4.4% 自宅の町内でポジティブな活動に参加する 4.0% その他 6.1% このサーベイで、キャンパス内でナルコバを入手するのがますます容易になっていると答 えた者は46.2%に上った。学生たちの55.7%はキャンパス内でのナルコバ対策に ついて、大学側が学生に対してナルコバに関する危険情報の告知をもっと積極的に行うよ う希望していると述べている。たいていの学生は所持品検査を嫌うのが普通だが、22. 4%はキャンパス内で定期的な所持品検査が行われることを支持している。