「バハサミレニアル(後)」(2018年02月01日) ソーシャルメディアを漂う言葉の流れは絶えることを知らない。ソーシャルメディアでの 言葉の相互作用はとても迅速に発展する。かれらマルチタスク世代が迅速にフォーカスを 移すように。それどころか、あるバハサガウル単語が一体何に由来しているのかをわれわ れが推測しきれないことさえ頻繁に起こっている。ある言葉が突然世の中に浮上して、み んながそれを惑うこともなく使っているのだから。 < 語形成パターン > ミネラルウオーターボトルのパッケージラベルに記されたバハサミレニアルから、いくつ かの単語形成パターンをわれわれは見出すことができる。頻繁に目にするパターンは外国 語の借用だ。その一例が、mengalihkan, mengganggu, membingungkanを意味する英語の distractに由来するdistrek。ダニラ作曲のメロディアスな「Berdistraksi」(2014 年)の歌のヒットと共に、その言葉が広まったと推測することができる。 Mengalihkan peristiwa Menantikan kenyataan yang tak kunjung usai sampai Ujung waktu tiba hingga Ku jatuh tenggelam dalam keresahan バハサミレニアルの語形成パターンの二つ目は、短縮あるいはアクロニム化。その例のい くつかは、下の通り。 geje = gak jelas jombi = jomblo bingung gabut = gaji buta kzl = kesel などだ。 三つめは、擬音や音の類似など音の変化を扱っているために少々違いを感じさせるパター ン。たとえば電話の音に由来するtulalitは、思考が現実とつながっていないときの状態 を示すものと定義付けられている。別の例はkrik-krikという静寂の中に聞こえるコウロ ギの鳴き声。その定義は「クライマックスを忘れて、結末が静かに終わるストーリー」。 バハサミレニアルの上記三つの語句形成パターンのほかに、いつのまにか出現してみんな が使っている由来不明のものがある。その例のひとつがzonkだ。簡潔にその語の定義を示 すものがいまだに作られていない。ミネラルウオーターボトルのラベルには zonk = @#$"?!"とだけ記されている。そこにも詳細な理解を誘う説明が欠如しており、 「グローバルレベルの集中ミス」とだけ記されている。 zonkという語は決して最近出現したものではない。zonkという言葉は賞金最高額20億ル ピアのTVクイズ番組で頻繁に耳にしたものだ。番組の司会者もその言葉についての説明 をしたことがない。その言葉が紹介され、使われ、そのままバハサミレニアルの単語とな った。ひょっとしたら、あなたはその意味を知っているのかもしれませんな。ゾ〜〜ン! [ 完 ]