「全国州別コメ価格」(2018年02月12日) ここ数カ月、コメの価格が暴騰している。インドネシアの市場ではたいていの商品の需給 関係がきわめて敏感に価格に反映される。供給が低下すれば、たちどころにパサルでの売 値が上昇して行くのが常だ。ここ数カ月のインフレ率月次報告で食材部門が高いインフレ 率を示しており、その主要因がコメ価格である、と中央統計庁は指摘している。 但し往々にして、需給関係が少々アンバランスになりかかると、悪徳生産者や流通者が物 資隠匿を行って市場の価格を吊り上げるということが昔から行われてきた。だから現実の 需給関係のアンバランスがそれほどのものでなくとも、価格が大暴騰してすさまじいアン バランスが生じているような印象を与える事態も時に発生している。その実体を把握する のがインドネシアの行政管理者の腕の見せどころというわけだ。 2018年2月8日の全国州別コメ価格平均値データをコンパス紙が報道した。データソ ースは国家戦略食糧価格情報センターで、数値は在来パサルで販売されているキロ当たり の消費者向けルピア価格だ。その明細は次の通り。 アチェ 10,400 北スマトラ 10,850 リアウ 12,700 西スマトラ 13,050 ジャンビ 12,100 ブンクル 12,550 バンカブリトゥン 12,000 ランプン 12,550 バンテン 12,450 ジャカルタ 14,300 西ジャワ 12,000 中部ジャワ 12,000 ヨグヤカルタ 12,400 東ジャワ 11,650 バリ 12,250 西ヌサトゥンガラ 10,450 東ヌサトゥンガラ 11,900 西カリマンタン 13,100 中部カリマンタン 13,750 南カリマンタン 12,650 東カリマンタン 12,850 北カリマンタン 13,350 南スラウェシ 10,400 西スラウェシ 10,600 東南スラウェシ 11,250 中部スラウェシ 10,200 ゴロンタロ 10,400 北スラウェシ 11,250 北マルク 12,800 マルク 12,750 西パプア 13,150 パプア 12,350