「プカロガン観光」(2018年03月16日) 国内最大のバティック生産地中部ジャワ州プカロガン(Pekalongan)市が、観光産業活性化 に注力し始めた。市観光青年スポーツ局長は、観光産業活性化に欠かせないのは文化活動 であり、市民の間にさまざまな文化活動を広げて観光客誘致につなげていく計画を立てて おり、そのひとつが18年2月7日からスタートしたスヌンスヌンバティッ(Seneng- seneng Batik)だ、と語る。 プカロガン市にはバティック博物館があり、またバティック卸売市場も複数あって、宿泊 施設も他のジャワ島北岸街道沿いの諸地方都市よりはるかに豊富にあり、この街を訪れる 訪問客は昔から少なくなかった。2017年の訪問客数は363,485人ある。 市が企画したその催事には、地元のコミュニティやヌサンタラ織物バティック職業協会が 参加して充実した内容を打ち出し、集客と地元バティック産業のビジネス発展に貢献した そうだ。プカロガン市はユネスコのクリエーティブシティネットワークに2014年以来 参加しており、それを土台にしてプカロガンのバティックを国内はもとより世界中に広め るのを目標に置いている。 スヌンスヌンバティップログラムはこれまで毎年行われてきたバティックウイークをその 中に取り込み、更にカウマン(Kauman)とプシンドン(Pesindon)の観光村をパッケージツア ーの目玉にして、近辺の観光スポット訪問やバティック製造工程見学、バティック作り体 験、民宿して地元名物料理を味わうといったプログラムを組むことができる。 今現在カウマン村には民宿が5軒、プシンドン村には2軒しかないが、今後の発展が村民 に民宿開業の動機を与えることになるだろう、との談だ。プカロガン市が勧める地元名物 料理はソトタウト(soto tauto)とガランアスム(garang asem)。 もちろん、ジャワ島北岸街道に連なるブルブスからトゥガルそしてバタンからスマランに 至る近隣一帯は容易に移動することが可能であり、隣接する他の県市の観光スポットと合 わせたパッケージプログラムとして、たとえばプカロガンのバティックプログラムにトゥ ガルのグチ(Guci)温泉宿泊を組み合わせるともっと魅力的になるというアイデアも出され ている。