「サバ缶の生産禁止解除」(2018年04月19日)

サバ缶寄生虫死骸事件で27社に対し生産の禁止を命じていたBPOM(食品薬品監督庁)
は、対策が完了したとして生産再開を許可した。インドネシア魚肉缶詰協会会長によれば、
対策のメインは材料処理の改善で、高圧水流で洗い流す方法を開始したところもあるとの
こと。

「サバとイワシの缶詰はこれまで80カ国に輸出されてきた。今回の事件で輸出先国への
影響は何ら感じられず、現状に変化は現れていない。」と会長は述べている。また国内市
場向け出荷も徐々に回復に向かっている由。

生産禁止と同時にBPOMは市場に流通している製品の回収を生産者および輸入者に命じ
た。回収対象になった特定製造コードの付いている製品は2千2百万個を超えており、輸
入品がその大半を占めた。


BPOMは生産禁止の解除に関して、各社の改善策を監査した上で生産再開を許可してい
る。18年4月10日に許可された会社もあれば、4月11日になったところもある。B
POM長官によれば、総合監査は食品安全と品質基準のクリティカルポイントを発見して
その対策を取らせることが眼目になった由。

「今回の事件は食品安全と製品クオリティがいかに国民の願望であるかということをあか
らさまにした。産業界は責任者として常にそのポイントを踏まえながらさまざまなチャレ
ンジに挑戦していくことが期待されている。今回の教訓を忘れてはならない。」長官はそ
うコメントした。

政府は今回の事件にかんがみて海洋漁業省に対し、輸入水産品に対する監督を強化するよ
う命じた。魚肉缶詰協会会長はそれに関連して、サバ缶詰の材料はすべて輸入品であり、
これからは政府が輸入先として妥当な国とサプライメカニズムに関するガイドラインを設
けて、各社が行っている輸入発注を統制するようにしてほしい、との希望を述べている。