「朝露と夕雷を奪う者」(2018年04月23日) 2017年12月13日付けコンパス紙への投書"Lenyapnya Embun Pagi dan Petir Sore Hari di Cibinong"から 拝啓、編集部殿。事業家がわれもわれもと、プラカップやプラボトルあるいはガロン瓶詰 めのミネラル飲用水工場をチビノンに建設するようになって以来の悪影響が感じられはじ めている今日このごろです。それはきっと、地下水脈から大量に地下水を汲み上げている ために起こっている現象ではないでしょうか。 わたしを含めて多くの住民が、チビノンは暑くなる一方だと感じています。そればかりか、 朝の露や夕方の雷すら消滅してしまいました。西ジャワ州ボゴール県チトゥルップ(Citeu- reup)、スントゥル(Sentul)、チビノン(Cibinong)郡地区一帯で地下水を汲み上げて水脈 を干上げようとする最新鋭機器に呑み込まれてしまったのでしょう。その地区では、朝は 露が降り、夕方には雷が鳴るのが習慣だったというのに。自然の恵みはもうほとんど滅び かかっています。 その地区で飲用水産業は雨後の筍のごとしです。チビノンとチトゥルップに工場を持つあ る会社は、容器の中に苔や汚れがあるとして消費者から何度もクレームされていますが、 地下水の加工を行っているその製造者はそんな苦情に対して非を認めようとしません。容 器詰め飲用水が長期間日射を受けると苔が生じることがある、という釈明をするばかりで す。 われわれは地学気候気象庁に対し、昨今のボゴール県チトゥルップ、スントゥル、チビノ ン郡地区一帯の気温が何度なのかを調査し、学術的な分析を行ってほしいと希望していま す。その調査に当たっては、もちろん法執行者による警護が必要でしょう。 つまり、地下水を汲み上げて山岳湧水だと称している詐欺行為の取締りに加えて、朝露と 夕雷の消滅が、われわれが思っているような大々的な地下水脈の汲み上げの影響によるも のかどうかの判定をしていただきたいと希望します。 [ 西ジャワ州チビノン在住、マナハラン・シアハアン ]