「税関贈賄詐欺」(2018年04月25日)

ナイジェリア人Aとその女友達であるインドネシア人Sが組んで、昔から語りつくされて
いる手口の詐欺を行い、被害者Dから7,890万ルピアをせしめる事件が起こった。犯
人ふたりは既に首都警察に逮捕されている。

Aは2017年11月ごろにフェイスブックとワッツアップで被害者のDと知り合った。
Aは自分がアメリカの退役軍人で、インドネシアの不動産を購入し、また事業のパートナ
ーを求めている、という話をDに信じさせた。続いて、必要書類と現金を小包でアメリカ
からDに送ったという話をした。

数日後AはDに、自分が送った小包がスカルノハッタ空港税関で止められているというメ
ッセージを送った。それからしばらくして、空港税関職員と名乗る女性がDに電話してき
た。その女性がSだ。

Aの小包を宛先に送るのは不可能ではないとSは言い、円滑金を払うように誘った。最初
はあまり大きな金額を言わず、そのあとあれこれと理由をつけて何度か口座への振り込み
を行わせる。こうして累計金額が巨額なものになってしまってから、被害者はそれが詐欺
だったことに気付くという寸法だ。

それにしても、どうしてこう心優しい女性がインドネシアにはいるものなのだろうか?