「滞在資格違反者取締りが活発化(前)」(2018年05月21日)

2018年5月11日から18日まで行われたブカシ外国人監視チームの取締りで、資格
外滞在者3人が逮捕された。

ブカシ第二級イミグレーション事務所が警察・軍・市民登録住民管理局・労働局と共同で
編成している外国人監視チームは管区内のアパート3カ所、レストラン2カ所・事業所7
カ所で抜き打ち調査を行い、居住許可期限切れのインド人・韓国人・イラン人各ひとりを
逮捕した後、本国に強制送還した。

イミグレーション事務所長によれば、その中の韓国人はKITASの期限を14日過ぎて
いたとのこと。期限延長をするための金がなかったためのオーバーステイだそうだ。

このチームは期間中に7事業所で41人の外国人滞在者を取り調べた。日本人38人、台
湾人2人、韓国人1人がその内訳で、KITAS所有者は29人いたとのこと。またレス
トランでも、食事中の韓国人ふたりが取り調べられ、そのうちのひとりがパスポートを提
示できないために、すわ連行となりかかったが、かれらが主張するKITAS作成中とい
う理由を調べたところ、それが正しいことが判明したために事なきを得たらしい。失効し
たパスポートを捨てて、取調べには手続き中と言い逃れする手口が一般化しているため、
今ではその理由で放免してもらうのが難しくなっている。

それに先立つ4月末に、西ジャワ州カラワンとプルワカルタを所轄するカラワン第二級イ
ミグレーション事務所が管区内の工業団地で外国人滞在者の取調べを行い、滞在資格違反
で16人を逮捕している。国籍は中国・マレーシア・シンガポール・日本・韓国・フィリ
ピン・ドイツで、全員が現場作業者でなく専門職だったそうだ。

他にも各地でこの種の滞在外国人に対する取り締まりが行われており、イミグレーション
総局が全国の下部組織に対して取締り活動の活発化を指示したのに呼応しての動きである
らしい。

インドネシアという複合民族種族国家は、国民かどうかを外見から判断するのが難しい。
金髪で白いあばた顔の青年がインドネシア人であるという実例すら、わたしはバリ島で何
度も目にしている。東アジア系・インド系・中東系・ヨーロッパ系などが入り混じってい
る民族は、そこの問題がどうにもならない。[ 続く ]