「爆弾の冗談テロがまた活発化」(2018年05月25日)

東ジャワ州バニュワギ県ブリンビンサリ空港で、県議会議員がターミナル内で爆弾の冗談
を言ったことから、空港警備部門に逮捕されて警察に引き渡された。

2018年5月23日(水)昼のガルーダ航空ジャカルタ行きGA265便に搭乗予定だ
ったバニュワギ県議会議員ナウファル氏とバスキ氏が12時45分ごろ待合室前の金属探
知機を通過した時、他の乗客のカバンに爆弾があると冗談を言った。

空港係員がその言葉を問いただすと、バスキ氏は調子に乗って「爆弾だよ。爆弾。」と何
度もその禁句を口にした。係員が爆弾の冗談は禁止されていると注意するとバスキ氏は怒
り出し、係員に威嚇めいた言葉を投げつけた。

同行している他の議員がバスキ氏をなだめて、その場は一応収まった。そのあとガルーダ
航空保安担当者が空港警備部門にバスキ氏を搭乗させないよう指示を出した。

ところが搭乗が始まるとバスキ氏は空港警備員の制止を振り切って、ターミナルビルから
駐機場へ向かうフィーダーバスに乗り込み、タラップを上がって機内キャビンに入ろうと
した。押し問答しているとき、今度はナウファル氏が自分のバッグに爆弾がある、とまた
言い出した。航空会社と空港警備部門がふたりの搭乗を頑として認めず「出てください。」
「降りてください。」を続け、ふたりは最終的に諦めてターミナルビルに戻った。

ターミナルビルでは空港警備部門管理者と警察が待ち受けており、ふたりをVIPラウン
ジへ案内して取調べが行われた。取調べが終わってから、ふたりの議員は警察本部へ連行
されて、更なる取調べを受けることになった。


最近起こった自爆テロに刺激されてか、また空港で搭乗予定者の口から爆弾の冗談が頻繁
に出されるようになっている。航空界オブザーバーはその傾向について、「ただの冗談で
はあっても、その人間が乗る予定だった航空機に乗ることは禁止される。しかし、既に機
内の荷物室に運び込まれたバゲージを取り出す作業が発生し、航空会社側の出費や出発の
遅延が確実に起こって航空会社ばかりか他の乗客も損害を蒙る。「犯人」に対する罰が甘
すぎることから、かれらは懲りずに同じことを繰り返す可能性が高い。この問題はもっと
真剣に対応して、損害をミニマイズしていかなければならない。」と発言している。

航空会社はたいてい、問題を起こした乗客をブラックリストに載せて二度と航空券を売ら
ない措置を執っているだけで、そのせいで発生した追加経費と機会損失を請求する告訴は
まだ行われたことがない。

空運業界もそろそろ消費者に損害賠償を求めるべき時期に差し掛かっているようだ。