「レフォルマシ期の経済パラドックス(1)」(2018年05月28日) ライター: コンパス紙記者、FX ラクサナ・アグン・サプトラ ソース: 2018年5月23日付けコンパス紙 "Paradoks dalam Perekonomian Indonesia" レフォルマシ時代20年間のインドネシア経済はパラドックスに陥っている。ポジティブ な効果をもたらすたくさんの修正が行われたが、同時にさまざまな問題も付着した。 少なくとも、三つの面でパラドックスが見られる。まず通貨と税収のシステムに対する修 正を通してインドネシア経済は経済的動揺や圧力に対する抵抗力を強化したものの、それ と並行して経済成長は停滞している。 経済抵抗力の改善は2008年のグローバル通貨危機において立証された。インドネシア はもちろん動揺したが、1998年のときのように横転には至らなかった。 その反面で、インドネシアの経済成長は停滞している。1968〜1996年の間、イン ドネシアの経済成長率は年平均7〜8%だった。成長率がそれを下回った時期もあったが、 1981〜1987年という短期間だった。 その時期、最低が2.25%、最高は7.9%というレンジの中で成長率は乱れた。その 期間の年平均率を出すと、5%になる。 経済危機は1997年6月にアジアを襲い、その年のインドネシアの経済成長率は4.7 %にダウンした。そしてその翌年に一大崩壊に至った。マイナス13.16%という成長 率で。 1998年を過ぎてレフォルマシレジームに移行してから、年間経済成長率は平均して6 %を下回っている。その状況は商品作物の価格爆発に扶けられてのものだ。レフォルマシ 時代の成長率の最高は、2017年までで区切って見たとき、2011年に起こった6. 5%だった。 その後の経済成長率の伸びは縮小を続けて停滞に向かい、2014年から2017年では 5%前後しかないし、それはこの2018年でも維持されそうだ。政府と国会は2018 年の成長率目標を5.4%と掲げているものの、諸機関は5.2〜5.3%と予測してい る。 第二のパラドックスは銀行界にある。レフォルマシ後、銀行界は堅実になったが、媒介機 能は弱い。資本充足率が堅持され、十分な利益率が確保され、事業効率が向上するなど、 その堅実さを証明する指標には事欠かない。[ 続く ]