「ルバラン帰省の予算」(2018年06月14日) うまくすれば半月間の長期休暇という前代未聞のルバラン休暇になった今年、手放しで喜 んでいるひともあれば、困惑の憂い顔で額にしわ刻ませている庶民もあるに違いない。休 みというのは日銭が入って来ず、反対に遊ぶ金が出る一方という性質を持っている。それ が長期間続くのだから、有難迷惑なひとも少なくないだろう。月給をもらっているひとた ちばかりに囲まれていれば、その心境は見えてこないにちがいない。 例年、ルバラン帰省者は大金を持って故郷に錦を飾る。いやまあ、実際には故郷のATM で大金を引出すわけだが。手持ちは主に親戚や近隣の子供らに配る小額面の新札だ。 18年2〜3月のコンパス紙R&D調査で、ジャボデタベッ住民のふたりにひとりがルバ ラン帰省をすると答えた。6月2〜3日の全国16都市での調査では、帰省するひとが3 割を数えた。帰省先は東西中部ジャワ州64%、スマトラ・スラウェシ・カリマンタン2 3.6%、残りはバンテン・ジョグジャ・ジャカルタだった。帰省者たちは帰省に関する 予算をどのように立てているのだろうか? まず交通費で、ほとんどのひとが50万〜3百万のレンジに入った。もちろん遠近と交通 手段の関係があるから一概には言えない。50万ルピア未満のひともいるし、5百万を超 えるひともある。 ルバランには新調の服を着る慣習に加えて、古くなった物を買い替えるという家庭も多い。 31.3%の回答者が、新調の服を買うための予算を1百〜3百万ルピアとしていた。 帰省逆流の際に故郷や道中で買うお土産の予算については、半数のひとが50万ルピア未 満しか予定していない。 帰省の道中に観光するひとも少なくないが、予算をまだ考えていないひとと予算を決めて いるひとは半々で、決めているひとの三分の一は1百万未満にしていた。 女中を使っているひとの、女中さんへのルバラン手当は50〜3百万ルピア。 ムスリムの義務である喜捨については、マジョリティは50万ルピア未満としていた。1 〜3百万ルピアを予定しているひとは7.2%だった。 ルバランボーナスというのは、イドゥルフィトリの祭礼をつつがなく終えるための経済的 サポートと考えられており、その一部を最初から貯蓄にあてこもうという姿勢は順当と見 られないものではあるが、そうは言っても子供の学資準備金が不十分であればおろそかに もできない。 ルバランボーナスの半分を子供の学費に貯金する計画のひとは11%いて、31〜49% を貯蓄に回す考えのひとは12%いた。