「クオリティ評価は評価者のクオリティ次第(終)」(2018年06月25日)

子供の宿題に親がどれほど手をかけているかというポイントでは、インドがナンバーワン
の地位に就いた。週当たりの時間数を比べた次のリストが示すように、インドネシアは第
5位だ。
インド 12.0
ベトナム 10.2
トルコ 8.7
コロンビア 8.7
インドネシア 8.6
ウガンダ 8.1
マレーシア 8.0
シンガポール 7.9
ペルー 7.7
ブラジル 7.5
メキシコ 7.5
アルゼンチン 7.5
ロシア 7.5
ケニア 7.5
中国 7.2
低い方はフィンランドが1.1時間、日本2.6時間、イギリス3.6時間などとなって
いる。

OECDが行っているPIAAC(国際成人力調査)では、リテラシー・計算・問題解決
の全分野でインドネシアの得点は低かった。2014年4月1日から2015年3月31
日までの期間に7,229人の16歳から65歳までの国民に対する調査はジャカルタで
のみ実施された。国内における地方別人間開発指数が上位にあるジャカルタでだ。201
6年人間開発指数のポイントはジャカルタが78.99で、全国平均の69.55を大き
く上回っている。そのジャカルタで集めたデータをグローバル舞台に載せると、そんな結
果になってしまう。

ものごとのクオリティを評価する能力は、評価する人間の能力クオリティと正比例関係に
あるという公理がきっと思い出されるにちがいない。[ 完 ]