「ルバラン帰省交通に改善」(2018年06月29日)

2018年ルバラン帰省交通の結果を運輸省が発表した。それによれば、陸上公共運送機
関の利用者が2017年の417万人から2018年の419万人に増加した。渡海フェ
リーも381万から400万に増加し、定期航路海運も100万から108万にアップし
た。航空機利用者も563万から593万に、鉄道も464万から496万に増えている。

運航便数が激増したルバラン帰省交通期間の空運会社の定時運航率も向上した。トータル
で平常期は74.9%だったものが、期間中には78.1%に達している。定時運航率が
もっとも高かったのはバティックエアーの91.3%、次いでガルーダ航空90.2%、
シティリンク86.4%、エアーエイシア85.5%、NAM85.4%といった順位。

陸上交通機関機関の速度も平均時速66キロから72キロに、帰省逆流でも64キロから
79キロに上昇して、交通の流れが円滑化したことを示している。政府はこれまでもオー
トバイでの長距離走行は四輪車に比べてはるかにリスクが高いことから、オートバイを使
う帰省と逆流は避けるように呼びかけ、オートバイは船や鉄道で運び、人は公共運送機関
を使うように勧めてきた。2018年の帰省は18.2%、帰省逆流は25.4%、20
17年からオートバイによる帰省者数が低下しており、政府の方針が功を奏したことをう
かがわせている。

交通オブザーバーも今年の帰省交通は概ね良くなっている、と評価した。しかし政府のケ
アはジャワ島偏重の面が見られ、ジャワ以外の外島部にももっと手を加える必要がある、
ともコメントした。また政府が従来行っている民間観光バスを借り上げて無料帰省サービ
スを行うよりも、民間長距離バス会社の運送事業を改善させるためにその費用を使うほう
がよい、との提案も出されている。