「南往き街道(25)」(2018年07月12日)

2016年8月8日付けコンパス紙によれば、クラマッジャティ中央市場が歩んできた沿
革が次のように説明されている。

1972年12月 市場建設工事開始
1974年2月3日 市場の稼働開始
1977年 市場内商活動に対して関連諸方面がかけてくる徴集金に市場内テナント商人
の苦情が高まる
1979年4月 全国から野菜果実を運んでくるトラックの到着台数が顕著に低下してい
ることを、テナント商人らが都知事に陳情

1981年11月 オランダ政府の援助で、野菜30トンを保存できる冷蔵室が稼働を始
める
1980〜86年 たくさんの売場が空き家になり、浮浪者が集まって来てねぐらにする
ようになる。犯罪が多発し、殺人事件さえ起こり、商業センター機能は風前の灯火となっ
て、傷んだ建物は修理されず、周辺道路もぬかるみとなるという暗黒の時代。
1987年12月 市場の大改装が開始された。市場建物は三階建てとなり、映画館や子
供遊園地も併設される。
1989年12月 大改装工事が完了。

1990〜94年 市場運営が混乱。排水管が詰まったまま放置され、市場ゴミの回収も
おざなりにされ、道路の補修もなされず、無許可売場が構内に林立。
1994年6月25日 野菜スパイスコーナーであるブロックCで火災。テナント商人ら
に6億ルピア超の損害が発生。

2002年2月24日 バンテンとマドゥラの両商人グループ間で、商勢を奪い合うため
の暴力衝突が活発化。世の中で怖れられているマドゥラ人が金をたかりに来るのをバンテ
ン人が嫌悪したのがその発端。地域リーダー協議会の調停で双方が和解。
2003年1月 市場補修改装工事。
2005年7月2日 売場1Gと合同売場で電線ショートによる火災。
2005年11月 市場表の道路脇を埋め尽くすカキリマ商人への統制活動。

2015年8月 商業省の消費物品物価安定プロジェクト対象パサルのひとつとして、物
価乱高下防止の観点から監視と対処のシステムが設営される。
2015年末 市場建物補修工事が一年がかりの計画でスタート。
[ 続く ]