「近付くアジア大会(前)」(2018年07月16日) 2018年8月から9月3日までジャカルタとパレンバンで開催される第18回アジア大 会のおかげで、両市のホテル業界は大うけに入っている。特に競技会場に近いホテルは既 にフルブッキング状態のところもある。 北ジャカルタ市スンテル(Sunter)地区にあるホリデイインジャカルタクマヨランはアジア 大会期間中の予約が既に8割がた埋まっており、満室になるのはほぼ確実だろうと見てい る。予約は既に支払い済みになっているとのことだ。予約者はサウジアラビア・中国・日 本・韓国などの組織委員会メンバーやスポンサーと報道機関である由。 このホテルはクマヨランJIExpo会場にほど近く、ヨットやジェットスキーの会場で あるアンチョルに6キロの距離にある。ホテル側は開催期間中にJIExpoやアンチョ ルとホテル間の無料送迎バスを運行させることにしている。 やはりクマヨラン地区にあるホテルグランドメルキュールジャカルタクマヨランも、8月 初めから9月2日まで、客室は9割がたが予約で埋まっているそうだ。予約の大半は中国 からのものである由。 スナヤンスポーツコンプレックスのすぐ近くにあるホテルフェアモントジャカルタも、地 の利を得て予約は潤沢だ。アジア大会実行委員会から、選手や貴賓のための宿泊予約が入 っている。8月15〜22日は既にピークの状況を呈していて、客室総数488の90〜 95%がおさえられてしまっている由。 一方、客室総数が6千から1万室に増加したパレンバン市でもホテル業界は予約の受注態 勢に入っている。ホテルアマリスは普段から客室稼働が90%前後と高く、大会期間中は 間違いなく満室になるだろうと見込まれている。既に日本や韓国からの問い合わせも入っ てきている由。 一方で、各競技の見物や応援に行きたい国民は少なくないのだが、競技場の入場料金が高 すぎるという苦情が市民の間で話題になっている。実行委員会はインドネシア国民の入場 を促進することを念頭に置いて料金設定を行ったと述べているのだが、一般庶民の弁によ れば、せいぜい一回見物できるかどうかという出費の重さであり、下手をすれば給料前は 飲まず食わずの生活になりかねない、との話だ。[ 続く ]