「ジャカルタの交通規制はどうなる?」(2018年07月31日) ジャカルタでスリーインワンに替わる奇数偶数方式交通規制が開始されたのは2016年 8月末。限定されていた対象道路と実施時間が大幅に拡大されたのが2018年7月2日 で、アジア大会がその契機にされた。 もちろんアジア大会はあくまでも契機であり、効果があったと判断されればそれ以降も恒 久的に続けられることになる。だが対象道路と非対象道路が入り混じることによって、毎 日自家用車で出かけるひとにとっては自分が乗り入れることのできるスペースが日替わり で増減することになるだけであり、非対象道路に混雑を移動させる結果を生むことにしか ならないという意見もある。 コンパス紙R&Dが2018年7月7〜8日に17歳以上のジャボデタベッ住民392人 から集めた統計では、都民の感想は次のようになっていた。開始されてほぼ一週間後の感 想だから、1〜2カ月経過したあとの感想とこれを比較すれば面白いにちがいない。最新 統計が待ち望まれる。 *質問1.拡大交通規制はジャカルタの交通渋滞緩和に効果があると思うか? 回答1.ある48.5%、ない/あまりない44.4% *質問2.アジア大会閉幕後も継続されるのに賛成するか? 効果あり回答者:賛成72.6%、反対20.5% 効果なし回答者:賛成42.5%、反対55.2% *質問3.拡大交通規制からどんな影響をあなたは感じているか? 渋滞を別の場所に移すだけ34.2% 効果なし、渋滞は変わらない30.1% 公共運送機関やオンライン運送の客が増える14.0% 日常行動が障害を受ける4.1% 対象道路で交通が円滑になる3.8% *質問4.ジャカルタの交通渋滞緩和によいアイデアはないか? 公共運送機関の充実(電車・バス・トランスジャカルタ・MRT・LRT)36.2% 自動車所有制限30.1% 自動車税を高くする5.9% 公共運送機関の改善4.3% 自家用車向けERP制度4.1% 自動車運転者の規律向上4.1% 道路インフラ改善3.8% その他3.7% *質問5.ジャカルタの公共運送機関は拡大交通規制をサポートできるレベルになってい るか? なっている44.2% なっていない47.7% (不明無回答は省略) 最新情報によれば、拡大交通規制対象道路における車両速度は11%速くなっているとの ことであり、また都バスの乗車率も高まっているという報告がある。ロイヤルトランスバ スは12.5%増えているそうだが、都営PPDバスは1.2%しか増えていないそうだ。